他者にとの相互理解についてかな

こんばんは。

僕は一卵性の双子で、下には妹がいる。彼らは他人ではなくとも他者ではあります。

僕は双子の片方を紹介するときは「相方」や「片割れ」などの言葉を使っている。

どちらが兄?弟?と言われるのが嫌なので、立場として横方向の言葉を使う。

相方との付き合いは母親のお腹にいる時からだから、今はもう40年近くになる。

同性で同年齢で究極的にDNAも同じ、人生の中で離れていた時期もあってずっとべったりと過した訳ではないけどそれなりに一緒に生活していたりする。

仲は決して悪くないと思う、むしろ自分の周りの話を聞くと良い方なんじゃないかと思う。世の中には例えば兄弟姉妹お互い嫌って口もきかないとか無関心も有り得るらしい。

現在も下宿というかアパートというかその住居の隣の部屋に住み、食事や酒を伴にしている。

今の関係は非常に良好なのだけれど、そこに行き着くまでには相当な争いもあった。仲の良い時期と本気で憎しみ合う時期が交互にあるような感じだ。

自分とお互いに何もかもが同じであっても、価値観と考えや好みが違うのである。例えばゲームであっても相方はシュミレーション系が好きだが、僕はアクション系が好きだったりする。相方はパクチーが好きだが僕は嫌いだ、でも相方は三つ葉が嫌いでも僕は好きでカツ丼には欠かせない。

僕は今でも相方が何を考え、何を思い、何を感じているかはわからない、双子なのにね。

ただ、これは当たり前のことなんだよね。

先日だって、妹の誕生日プレゼントの支払いについて揉めて喧嘩になった。僕としてはキチンと過不足無く話し合いをして合意が出来ていたと思っていた、もういい年齢なのに。

結局のところ大事な何かを同じにしたところで、争いは生まれるし理解し合えるとは限らない。他人同士ならなおさらだと思う、恋人夫婦友人仲間その他その他。

僕の拙い経験の肌の実感として、相手のことが完全にわかるというレベルの相互理解は不可能だと考える。だからといって他者との関係を諦めて引きこもる?、それは本人にとっても良くない。これを前提としていえるのは、だからこその相手を理解しようとする姿勢、友好的ではなくあくまで友好であろうとする姿勢、さらに相手と話し合いが出来るか?ということに尽きる。

特に話し合いは大事、お互いに完璧な人間ではないし言葉も完璧な伝達の道具ではない。

僕と相方は妹の件も話し合って解決できたと思う。そこにいたるまでが非常に長かったと思うけど。